10月28日放送「アナザースカイ」で昆虫ハンターの牧田習(まきた しゅう)さんが登場されます。牧田習さんはとにかく三度の飯より「昆虫」が好き。そして幼い頃は虫が絡むと日常生活や友達関係でトラブル発生も日常茶飯事。
そんな息子の牧田習さんに母親はどう寄り添ってきたのか?昆虫好きの息子でなくとも、牧田習さんの母親の子供への接し方は子育ての大きなヒントになる気がします。
今回は牧田習さんの経歴に彼の母親の教育方針を調べてまとめてみました。
牧田習の経歴
1996年10月14日 兵庫県宝塚市に生まれる。
2009年4月 清風中学校入学(教育熱心な母親の勧めで、中高一貫の男子校へ進学)
2015年3月 清風高等学校卒業
2015年4月 北海道大学総合教育部に入学(一回生の時に留年。その後、理学部へ転部)
2018年 オスカープロモーションに所属。
2020年3月 北海道大学理学部卒業。
2020年4月 東京大学大学院博士課程入学し2022年に修士課程修了。
2022年4月 東京大学大学院博士課程 農学生命科学研究科へ入学。
今回、調査してるうちに素直に思ったのが「この人すげーな!」って事。
世の中、凄い人はたくさんいるんだけど、牧田習さんは考え方がめちゃくちゃシンプルで分かりやすい。どうしてそう感じたか、見ていきましょう!
牧田習さんが、昆虫にはまったのが3歳のとき。
習さんの祖父が捕ってきたミヤマクワガタを目にして「なんでこんな形をしているんだろう」「なんで動くんだろう」と疑問に思ったそうです。
幼少期から疑問に思った事を周りの大人に投げかける子供で、家族がその疑問を蔑ろにせずに一つ一つ本などを用意して答えてくれたそうです。
そのおかげで「謎を解くことは楽しい・ワクワクする」という気持ちを持ち続ける事が出来たとか。
中学・高校時期は昆虫熱が加速!
近所へ虫取りから成長するにつれ行動範囲も広がり、夏になると一人で石垣島などに行き、自転車で島中をまわって虫捕りをします。(母親曰く家族とではなく、一人で行きたがるようになり、手配も自分でやっていたとか。)
図鑑に載っていない昆虫を調べるのに専門書を読む。中学2,3年生の頃には英語の研究論文を探し集めて、読むにつれて、英語力も上がっていました。
高校生の時には日本昆虫学会と日本甲虫学会に所属し、研究発表を行います。
清風中学・高校は個性を認めてくれる学校で、学校に行きたがらなかった牧田さんが中学からは自発的に登校していたそうです。
特に担任の先生は勉強には厳しかったですが、「新種の虫を見つけたら俺の名前をつけろよ」と言われていたので、ホソカタムシの新種には、当時の担任の名前が付けられています。
先生への感謝の気持ちが伝わってきますよね。
ホソカタムシ
画像:ソクラテスのたまご
大学入学直後に留年決定!?芸能事務所へ所属も。
「北海道で虫捕りがしてみたい。」この思いだけで北海道大学へ進学。
授業そっちのけで、朝5時から虫捕りへ。虫捕りに夢中で履修科目の登録漏れで、入学1か月で留年決定。
ならばと休学を決め、フィリピンへ語学留学後、ニュージーランドへワーキングホリデーで渡航し7カ月ほど滞在し昆虫採集。
博物館に出入りしているうちに現地の昆虫学者に出会い大学の研究室のデスクを貸してもらって昆虫の研究や英語での論文の書き方を教えてもらい、新種を発見した際には論文を書き上げます。
大学在学中に、芸能事務所オスカープロモーションに在籍する事となる。
魚類学者でタレントでもある「さかなクン」のように昆虫の魅力を伝えたいという気持ちから、芸能事務所の門をたたく。芸能界に身を置くことで、メディアで個人では体験出来ないような体験が出来る事と、いろんなジャンルの人達と一緒に仕事をする事で会話の仕方など学ぶ所が多い。
例えば、行きたいと思っているパプアニューギニアやアフリカなどは、なかなか個人で行くのは難しいためメディアとタイアップしていけたらなと思っている。
芸能事務所に入ったのも「メディアと組む事で昆虫の魅力であったり自然の豊かさをより皆に伝える事が出来る。」という目的があっての事だ。
現在、牧田習さんは東京大学大学院の博士課程中。そもそも大学院に入学したのも、昆虫採集のため。
多くの国では昆虫採集には許可がいるそうで、新種を見つけて研究し、それについての書類が提出(研究者であるということを表明)できれば虫捕りの許可が得られるそうです。
つまり海外へ昆虫採集するのに便利な東京で、大学で研究していれば昆虫採集しやすい環境になるという理由で進路を決定しているのです!
普通はそう思ったからって、東京大学大学院には入れないよ。昆虫絡みだと頑張れるらしいよ。
牧田習の母親はどんな人?
画像:ソクラテスの卵
無類の昆虫好きの牧田習さんの母親は一体どんな人だったか気になりますよね。
毎日採集してきた昆虫どうしてたんだろう?
大量だよね・・・。
想像通り大量の昆虫を採ってくるそうです。当時、牧田家はマンション暮らしだったのを、昆虫を置くスペースがないからという理由で一戸建ての賃貸を借ります。
牧田さんの妹も一緒に育てたりと、色々学ぶところが多くとても楽しかったそうです。
虫が苦手な父親とは虫を巡って親子喧嘩をすることもあったけれど、基本的には理解し見守っていたそうです。
学校からの呼び出し、指摘はしょっちゅうあった。
習さんが小学生のころは興味のあった虫の話ししか出来なかったため、友達も出来ず校長室や保健室にいる事が多かったそうです。
「問題が解けたから虫採りに行っていいでしょ」と授業中も虫採りに行ってしまうため、何度も親が学校に呼び出されます。
牧田さんの母親は息子が周りに馴染めず、突飛な行動をする事に関しては全く気にしなかったけれど、「皆と同じにしなきゃならない」という部分は説得したそうです。
それは社会に出た時に我慢したり自分を抑えたりする場面はあると思ったからです。
何度も何度も学校から呼び出されるたびにお詫びする上で、「理解してやって欲しい」とお願いしていたそうです。
好きな事をしたいなら、やるべき事はしっかりやる。
母親がとにかく何度も口にしたのが「好きなことをしていいけれど、より可能性を広げるために勉強もしなさい、勉強すると広がるよ」という事。
「中学に入ってからは自分の夢を実現するためには、勉強もしないといけない。虫捕りばかりしていたら、ただの虫好きで終わってしまうと思った」
引用元:ソクラテスのたまご
習さんも自分でこう感じたように、これからも昆虫と週7日毎日楽しく暮らしていくためにどうしたらいいかと考えた時に、その目的のためにやらなければならない事をやってきた。
なんかね、凄いことをやってのける子供の親って忍耐強くて、理解があって・・ダメな部分ないのかなって思う時があるけれど、習さんのお母様の言葉聞いてちょっと安心した。
「今でも、口うるさく言うことは多いですよ。息子の部屋に行って『腹立つわ! こんな汚いところでよう暮らしてるね!』とか、SNSに上げた写真を見て『よくこの汚い部屋でカレーライスを作ろうと思いましたね』なんて言っちゃったり(笑)。いろいろ言ってしまうんですが、それでも息子なりに頑張っているとは思っています」
引用元:ソクラテスのたまご
子育てって正解がないし、分かってても、自分の体調の具合によっても余計な事言ってしまう時があります。
ぶつかりながらも、根っこは子供を思っての事だから気に病む必要はなし!ですね。
まとめ
今回は昆虫ハンター・牧田習さんについて調べてまとめてみました。
・牧田習さんの経歴まとめ。
・牧田習さんの母親の教育方針
・好きな事をしたいのなら、やるべきことはやる。
牧田習さんが願う事はただ一つ。「これからもずっと昆虫と毎日楽しく暮らしたい。」という事。
そのために全て行動されていますよね。めちゃくちゃシンプル!清々しいです。
牧田さんのこの生き方を見て昆虫に興味を持ってくれる人が増えるといいなと思います。
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