こんにちは!管理人のyukariです。
累計発行部数が200万部を超えたベストセラー小説「かがみの孤城」が2022年に劇場アニメ化。
そして、2月9日の金曜日ロードシネマクラブで初地上波公開という事で注目されています。
今回は「かがみの孤城」の原作者・辻村深月(つじむらみづき)さんの経歴を調査!
調べていくとどうやら辻村深月さんの著書には読む順番があるとか!?
分かりやすくまとめてみましたので、どうぞご覧下さい。
【かがみの孤城の主人公・こころの声を務めた女優の當真あみさんについてはこちらの記事から】
辻村深月(つじむらみづき)のプロフィール
生年月日 | 1980年2月29日 |
出身地 | 山梨県笛吹市 |
小学校 | 笛吹市立石和東小学校 |
中学校 | 笛吹市立石和中学校 |
高校 | 山梨学院大学附属高等学校特進コース |
大学 | 千葉大学教育学部 |
辻村深月さんの父親は役所勤め、母親は保健師でした。
辻村深月さんが小説家という職業に就いたのは父親の影響が大きいとおっしゃっています。
オーディオマニアだった父親の影響で多くの映画やテレビドラマの作品を観る事が出来ます。
辻村深月さんが中学に上がると、父親がゲームにはまり色々な機種で一緒に遊んだそうです。
視力が落ちてしまい母親からゲームを禁止された深月さんに父親は、「ここに隠してあるから、絶対見つからないようにやれ」と教えてくれたそう(笑)
現在、43歳の辻村深月さんは「私の世代のクリエイターは映画・小説・アニメ・ゲームから等しく影響を受けている」とおっしゃっています。
私も同世代なので良く分かる。
ちょうどファミコンが出始めて夢中になった世代なんだよね。
ハリウッド映画も「バックトゥザフューチャー」や「ターミネーター」「スターウォーズ」と名作が沢山出てきました。
3歳の頃から遊びの延長で小説を書き始め、ずっと小説家になりたいと思っていた辻村深月さんでしたが、結局、母親の希望で大学卒業後は山梨に戻り、県の関係の団体職員を5年程続けました。
辻村深月の経歴
辻村深月さんは2004年に「冷たい校舎の時は止まる」で第31回メフィスト賞を受賞しデビューします。
メフィスト賞を受賞した際、父親にデビュー作を贈ったそうです。
そして父親からは辻村さんが受賞した31回目以前のメフィスト賞受賞30作品をプレゼントされたとか。
粋なお父さんですよね!
出張先や古書店でコツコツ集めたそうです。
素敵。
2008年に会社を退社し小説家一本で行くことを決意します。
そしてこの頃に山梨での学生生活から知っていた男性と結婚。
現在12歳の長男と8歳長女の二児の母親である。
最初は深月さんが小説家になるのを表立って応援していなかった母親が実は若い頃に小説を書いていた事実を後々知ります。
びっくりですよね。実は母親が小説を書いていたとは!
小説が好きだから「そんな甘いものじゃないんだよ」あえて、素っ気なくしていたんだろうな。
現在二人のお孫さんの世話など父親と共に協力して応援してくれているそうです。
2011年 「ツナグ」第32回吉川英治文学新人賞受賞。
2012年 「鍵のない夢を見る」第147回直木三十五賞受賞。
2018年 「かがみの孤城」第15回本屋大賞受賞。
2019年には映画ドラえもん「のび太の月面探査記」の脚本を手掛けます。
幼少期から藤子・F・不二雄の大ファンだった辻村さんはこの5年前に一度、藤子プロから脚本の話しがあり、その時は恐れ多いとお断りしたとか。
しかしそれからずっと藤子プロや藤子先生とお付き合いがあり、2019年に実現されます。
辻村深月の本には読む順番があるって本当?
辻村深月さんの小説を調べていると「読む順番」と出てくるんですよね。
「えっ!?順番通りじゃなければ、ストーリーが分からないのかな・・・」と思ったら、そうではないようです。
なぜ「順番通り」が良いかというと「作品同士で登場人物がリンクしているから」。
「あ!この人あの時のあの人だ!」とか「これそういう事だったのか」と繋がる楽しさがあるからだそうです。
ただ多くの辻村深月さんの本を出版している講談社によると「順番通りでなくとも十分楽しめます。より楽しむために。」という事です。
またこの順番に関しても読者によって少しずつ異なっています。
ここでは講談社が出している「より楽しむための読む順番」を記しました。
①スロウハイツの神様
人気作家・チヨダ・コーキは自身の小説が引き金となった殺人事件から筆を折る。
10年後、コーキは赤羽環がオーナーのシェアハウス「スロウハイツ」に入居。
クリエイターやその卵たち男女の共同生活を描く物語。
こちらのスピンオフで「V.T.R」は「スロウハイツの神様」の後に読むのがおススメ。
スロウハイツに出てくるコーキのデビュー作の小説の話し。(つまり小説の中の小説を読めるという事)
②島はぼくうと
瀬戸内海に浮かぶ島の同級生男女4人高校生の恋と友情。
大人になるという事。島を背負う立場という事。
様々な立場からの心理描写を描いた物語。
③家族シアター
家族の関りをテーマにした短編集。
④凍りのくじら
各章のタイトルがドラえもんのひみつ道具から付けられており、物語の途中途中でドラえもんが絡んで来る、ドラえもんを愛する辻村深月さんらしい本。
⑤子どもたちは夜と遊ぶ
同じ大学に通う浅葱(あさぎ)と狐塚(こづか)、月子と恭司。
浅葱の双子の兄なのか?「i」と「θ」による連続殺人ゲームを中心に描かれるミステリーであり、恋愛小説でもある。
⑥僕のメジャースプーン
僕の学校で起きた陰惨の事件。そのせいで幼馴染のふみちゃんが言葉を閉ざし不登校になってしまった。
ふみちゃんのために僕は秘密の力を使って敵討ちをする事にした。
⑦名前探しの放課後
依田いつかは記憶の中では撤去されたはずの看板を見て違和感を感じる。
「過去に戻ったのか?」「今から同級生が自殺するはず。それが誰なのか思い出せない。」
クラスメートの坂崎あすなと一緒にその誰かを探し始める。
⑧冷たい校舎の時は止まる
辻村深月さんのデビュー作。
雪降る日。登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。
2か月前の学園祭の最中に死んだ同級生の事を思い出すが、その顔と名前が思い出せない。
⑨ロードムービー
「冷たい校舎の時は止まる」のスピンオフ短編集。
⑩光待つ場所へ
人が階段を一段のぼる瞬間、扉を開ける瞬間について書いた4つの青春短編集。
これから辻村深月さんの本を読みだす方のために、ざっくりと(あまり詳しく書くとネタバレになってしまうので)紹介しました。
宝探しのように「ここつながってる!」と楽しんで読みたいですね。
読む順番は読者によっても変わるけれど、④⑤⑥⑦の順番だけ、前後しないように読むのがおススメです。
まとめ
今回は辻村深月(つじむらみづき)さんについて調べてまとめてみました。
・辻村深月(つじむらみづき)の「かがみの孤城」が金曜ロードで初地上波!
・辻村深月のプロフィール・経歴
・辻村深月の小説には読む順番がある。
・辻村深月の小説は作品同士で登場人物がリンクしている。
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