斉藤立(さいとう たつる)は若干二十歳で柔道・日本選手権の準決勝で東京オリンピック100kg超級代表の原沢久喜選手を破り、決勝は2021年世界選手権覇者、影浦心との14分超の激闘を制しました。
試合中は大きな身体に険しい表情の斎藤選手がどういった人柄で、さらに世界柔道選手権の代表へと成長の段階を踏んでいったのかまとめてみました。
斉藤立(さいとう たつる)のプロフィール
2002年3月8日 生まれ、大阪府出身の柔道家。
父親はオリンピックの95kg超級で2連覇を達成した斉藤仁(さいとう ひとし)。
191㎝ 165キロ。
中学1年生の時に父親を肝内胆管がんで亡くす。
斉藤立選手の中では「父親は最強の存在」であり、病気になってからも大丈夫だと信じていたため父親の死を実感するのに1か月以上もかかりました。
現実を少しずつ受け入れるようになってから柔道により真剣に向き合えるようになり、それまで支えになってくれた人、そしてなによりも父親に恩返しをしないといけないなと思ったそうです。
その後、父親と同じく国士舘高校、国士舘大学へと進学。
大学3年生、日本選手権で21年世界選手権優勝の影浦心との14分超に及ぶ死闘を制し、優勝し日本一となる。
お父様と似てらっしゃいますよね。成長を見続けてきた母・三恵子さんは、最近その姿が仁さんと重なってきたという。 「汗を拭くところとか、柔道着を直すところとか、寝技に抑え込んでいる時の足の形というか。『もう主人にしか見えない』という時もあるくらいだそうです。
斉藤立選手はどんな人柄なの?
日本選手権 決勝の映像を見ていても190㎝165キロの体格がめちゃくちゃ大きいんです。相手選手も大きいはずなのに小さく見えてしまうくらいです。
日本選手権で優勝が決まった瞬間、右拳を突き上げたが、あまり喜ばない。「父がいたら握手の後、すぐ課題を言われたと思う。褒めてくれないはず」と引き締めた。父親に生前、「謙虚になれ」と良く言われていたのだそう。
非常に父親がきびしく絶対的な存在で、亡くなってからは技術的に悩んだ時には天国の父親に問いかけるという。問いかけても答えは返ってこないため、ひたすら父親の試合映像を見てその答えのヒントを探すそうです。
本当にまだ二十歳なの!?と思うくらい真摯です。父親と師を多感な時期に亡くし負けずに戦ってきた姿は実年齢より大人に見えますね。
斉藤選手はこんな大きな身体をしているのに、実は「脂っこいものはあまり好きじゃないし、お菓子もほとんど口にしない」のだという。好きな食べ物は「お寿司」で数十皿食べたという逸話も。
更には「中学に上がる頃までは、飲み物は水かお茶と決められていた」ルールもあったそう。「でも、父はペプシ(コーラ)のゼロカロリーを飲んでいて、ずるいって思ったこともありましたね(笑)」と青年らしい意見が可愛いですね。
世界柔道選手権の100キロ超級の代表に選出。
2024年パリ出場への戦いが始まりました。10/6~開幕の世界柔道選手権で世界最強になり五輪へ向けて一歩リード出来るのか。
斉藤立選手は日本時間10/12(水)23:00~中継(フジテレビ)が始まる男子100キロ超級の試合に出場します。
日本選手権後、彼はインタビューでこう答えています。
パリ五輪へ「ピークを合わせたい。今が全盛期ではない」。偉大な父は世界制覇1度に日本初の五輪2連覇。「こんなところでは喜べない…あ、こんなところは怒られる」と笑いつつ「五輪で優勝しないと肩を並べられない。慢心したら先には進めない」
もっと「よっしゃー!!」って喜んでもいいと思うけど、常に父親ならどうするか、どう言うのか、と考えているんですよね。
まとめ
斉藤立選手はこの2022世界柔道選手権の時でまだ二十歳です。
私が二十歳の時と比べると・・・。なんてしっかり自分の意見を持って目標に向かって進んでいるのでしょうか。謙虚で芯が強い。でも時々見え隠れする二十歳の青年の無邪気さが可愛いですよね。(完全に母親目線)まずはこの世界柔道選手権での活躍を応援したいと思います!
コメント