バラエティ番組「沸騰ワード」などでお馴染みのタケノコ王・風岡直宏さんの直売所「風岡たけのこ園」(富士宮市長貫)が、2年後の2025年春のシーズンを最後に閉店すると発表した。高値がつく「白子」と呼ばれる白いタケノコの量産に成功し、2016年に経済紙で「タケノコで1億円稼いだ男」と紹介された「タケノコ王」がなぜ引退を宣言し閉店に至るのか、それまでの彼の経歴と共に詳しく調べてみました。
タケノコ王(風岡直宏さん)の経歴
画像:TBS NEWS DIGより
風岡直宏(かざおか なおひろ)さん 49歳(2023年5月現在)
学生時代からトライアスロンの選手として食べて行きたくて努力してきた風岡さんですが、脚を痛めトライアスロンの道を挫折する事になります。
その後、当時ブームだったオオクワガタを養殖して専門店を開業したら大ヒットし、年に3800万円稼いで、フェラーリを買ったという話しは本当の事。
しかし、信用していた車屋と知人との二重に騙され、フェラーリを失った上に1000万円の借金を背負う事になります。
既に結婚して小さな息子さんもいた風岡さんは本業+バイトでとにかく働き一年半で借金を完済します。(奥様とはその後、離婚されています)
元々、風岡さんの実家は直宏さんで3代目の筍農家でした。一般のタケノコ農家では、タケノコ作りを自然任せにしていたため、タケノコが生えてくる年と生えない年があり、収入が安定しなかったのを、直宏さんは山の手入れをして毎年タケノコが出てくるようにする事で、安定した生産を可能にしたそうです。
そして100本に1本しか生えないと言われる「白子タケノコ」という貴重なタケノコを、独自の研究で100本に20本採れるようにしたのだとか。
サッとゆでた「白子タケノコ」は甘いトウモロコシのようだとか。美味しそうですよね。
タケノコ王の引退理由
2年後の2025年春のシーズンを最後に閉店するとタケノコ王は発表しました。その理由は大きく二つあります。
①元々トライアスロン選手だった時に酷使した右足の状態が悪化し、4年前に1回目の手術をします。そして昨年12月の検査、近い将来、再手術が必要になり、手術後は足の可動域が狭くなり「アスリート並みに足を使うタケノコ生産は難しくなった」ため。
②将来、長男にタケノコ農家を継いでもらえるほどの収入が、現状で確保できていないため。タケノコ王が栽培するタケノコはミシュランの星付き料理店で採用されていますが、客の高齢化による需要の低迷や交通事情の変化で売り上げが減少しているそうです。
タケノコ王は「タケノコ農家の仕事に命を懸けてきた。最後まで最高の味を追い求め、伝説になって終わりたい」と答えています。
風岡直宏さんは元々、トライアスロンの選手だったのを脚の怪我によりその道を挫折しています。
その事が根っこにあるので「このタケノコ農家の道は一生涯かけてやって行きたい」とおっしゃっていました。
それが今回も脚の不調によりあきらめざるえなかったのは本当に悔しいのではないかと思われます。
5000坪もの土地を年間300日山に入り一人で管理する。孤独だし体力はいるし自分との戦いですよね。
本当は息子さんに後を継いでもらいたかったのかもしれない・・・けれども息子に払う給料の余裕がない。
かなりの努力の人で信念も強いタケノコ王がこの苦渋の決断をしたというニュースは、正直さびしい気持ちになってしまいました。
これは農家さんの一部の事で現実は私たちの知らないところで、農家では食べていけないという人達が多くいるのではないかと思います。
風岡直宏のタケノコが買える場所は?
風岡たけのこ園
〒419-0315 静岡県富士宮市長貫1095-9
tel &fax 0544-65-5005 【筍シーズンは無休】【全国発送可】
筍シーズンは無休とありますが、そろそろ筍の旬も終わりに近づいてきているので、詳しくは直接店舗に℡で聞いた方が良いようです。
まとめ
バラエティ番組「沸騰ワード」などでお馴染みのタケノコ王・風岡直宏さんの直売所「風岡たけのこ園」(富士宮市長貫)が、2年後の2025年春のシーズンを最後に閉店すると発表した。
引退の理由としては大きく二つある。
元々トライアスロン選手だった時に酷使した右足の状態が悪化し手術後は足の可動域が狭くなり「アスリート並みに足を使うタケノコ生産は難しくなった」ため。
客の高齢化による需要の低迷や交通事情の変化で売り上げが減少、昨今の物価の高騰も関係し、将来、長男にタケノコ農家を継いでもらえるほどの収入が、現状で確保できていないため。
タケノコ王は「タケノコ農家の仕事に命を懸けてきた。最後まで最高の味を追い求め、伝説になって終わりたい」と答えています。
寂しい気持ちはありますが、見届けたいですね。
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