大晦日恒例クラシック音楽で新年へのカウントダウンを行う東京ジルベスターコンサート。コンサートの模様(第2部のみ)は、テレビ東京系列およびBSテレ東で生放送されます。今年はピアニストでありYouTubeでも活躍の角野隼斗(かてぃん)さんが出演されます。たぐい稀な経歴の持ち主のかてぃんさんについて今回はまとめてみました。
角野隼斗(すみのはやと)プロフィール
1995年7月14日生まれの27歳(2022年12月現在)
父母、妹の4人家族。母親の美智子さんは千葉県八千代市でピアノ教室を主宰。妹の未来さんは東京藝術大大学院修士課程ピアノ専攻在学中で、やはりピアニストとして活躍中。
角野隼斗 幼少期~少年時代
ピアノは1歳半ごろから始めたそうですが、母親の美智子さんはピアニストになって欲しいというより、いろいろなことを経験して、好きなもの、夢中になれるものを見つけて、それぞれに能力を発揮してほしいと思っていたそうです。
ただ、小さいころから身近にピアノがあったので、おもちゃで遊ぶように音楽遊びをしているうちに弾けるようになり、ドレミで歌えるようになり、耳コピで弾けるようになって、音楽がどんどん言葉のように入っていきました。
でもやっぱり才能があったからこそですよね。興味ない事は、親が一生懸命やらそうとしてもやりませんから。本当にすごい!
かてぃんさんはそれに加え、1歳の頃から「数字」が大好きだったそうです。幼稚園に上がる前には時計が読めるようになり、簡単な計算もできるように。試しに計算ドリルを渡してみると、あっという間に解いてしまったそうです。
小学4年生の頃には学校の勉強が退屈で興味がもてず、先生から注意を受ける事もあったそうです。
そんな時に新しい刺激を与えてあげたいと両親が選んだのが塾でした。もともと中学受験をするつもりはなかったが、自由な校風で個性を伸ばしてくれる開成という学校があると知り、息子に合うと確信して受験したようです。
角野隼斗 中学・高校時代
東京都内の私立男子校・開成中学校、高校と進学。
第12回ショパン国際ピアノコンクール in ASIA中学生部門金賞受賞。
引用元:東大新聞オンライン
中高時代はバンドで編曲活動をしたりドラムを叩いていてピアノは毎日1時間くらいの練習でしたね。むしろ本格的にピアノに取り組んだのは大学に入ってからでした。
もちろん、コンクール前には集中して何時間も練習しました。しかしなによりも、幼少期の聴音や和声感覚、小学校の時に固めた技術的な基礎が有利に働いたのだと思います。
何だかこのインタビューを聞くといとも簡単に受賞したように思えますが、きっと力の入れどころと抜きどころをを心得ているのだなぁと思いました。集中力が違うのでしょうね。
角野隼斗 東京大学時代
なぜ音大ではなく東大を選択したのか?
進路を迷っているならまず東大に入ってから本当にやりたい事を見つけていくのがベストでは? と、東大押しだった両親の意見があった事。
かてぃんさんも、中高時代ピアノをそこまで真剣にやっていたわけではないので、音楽大学で一日中ピアノと向き合う勇気が当時の自分にはなかった。あと、音楽大学には派閥同士の争いとかがあって、そこから離れて自由に音楽をしたいというのもあった。プロになるかどうかはさておき東大に行っても音楽はできると思ったとの事。
第42回ピティナピアノコンペティション優勝直後にフランスで音楽情報処理の研究に従事し、修士論文に向けて研究をまとめながらリヨン国際ピアノコンクールで3位を受賞するなど大変な努力をし卒業後は本格的にピアニストとして活動を始める。現在、YouTube登録者数が111万人を突破。
まとめ
ピアノと数学が大好きだった少年、角野隼斗さんは東京大学を卒業後、本格的にピアニストとして活躍。今年の大晦日恒例、東京ジルベスターコンサートではどんなピアノを奏でてくれるのか今から楽しみですね!
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